本研究会は、老年期の認知症ならびに関連疾患に関する研究発表と情報交換を行うことを目的として1986年に組織化され、翌年から研究発表が始まりました。
開催当初は「老年期痴呆研究会」という名称で始まりましたが、2008年7月の中央世話人会にて名称変更することが決定され、同年10月開催の第17回中部地区研究会から「老年期認知症研究会」となりました。
全国7地区で研究会を開催しており、東京で年1回開催している中央研究会は、今年(2024年)7月に37回を迎えます。北海道、東北、中部、近畿、中・四国、九州の6地区は1999年より隔年開催となり、2023年11月開催の北海道より25回目に入り、九州地区は第25回を以って終了しました。
ご講演内容を収めた記録誌である老年期痴呆研究会誌は第15巻より電子ジャーナル化され、2010年8月24日に開設した研究会ホームページ上での閲覧やPDFファイルのダウンロードが可能です。
なお、当研究会は日本老年医学会、日本老年精神医学会、日本認知症学会、日本認知症予防学会の専門医認定更新の対象研究会となっており、各地区都道府県医師会の承認により、日本医師会生涯教育制度における単位、カリキュラムコードの取得も可能です。
また、日本老年薬学会、日本薬局学会、日本認知症予防学会の専門薬剤師認定更新の対象研究会となっております。
詳しくは「取得可能な認定単位(クレジット)について」をご覧ください。
(2024年5月現在)
老年期認知症研究会においては会員に対して認知症に関する最先端の情報を提供することを重要な目的の一つとしています。
そのため認知症の基礎・臨床研究分野の最前線で活躍する研究者の方々を講師として招き地区推薦講演及び特別講演という形で発表をお願いして参りました。
幸いに、その内容は文字通り最新のデータに基づいているので会員の認知症に関する知識の update に極めて役立つとして大変好評を得ております。その内容は従来“老年期認知症研究会誌”として発行されてきました。
しかし最近この分野における研究の日進月歩の著しいスピードに雑誌発行が実務的に追随困難と言う事態が見られるようになって参りました。
そこで研究会々誌を電子ジャーナル化することが計画されました。これによって発表までの期間が飛躍的に短縮されることが期待されます。
然しそれに伴い講演内容に未発表データや特許出願中のものが含まれる場合などの問題が生じました。
そこで、全内容の掲載は発表者の許可を得られたもののみに限定することとし、承認が得られないものについては不承認部分の削除または表題のみの登載とすることで了解が得られました。
これは止むを得ないことではありますが、一方講演内容の重要性を示す一つの証でもあります。むしろ講演の中で未発表のデータまで開示して下さった講演者の厚意に感謝し、研究会のup-to-date な質の高さを喜ぶべきではないでしょうか。
ホームページに掲載された内容が会員の皆様はじめ認知症に関心を持つ方々のお役に立つことを祈っております。(2011年8月記)
老年期認知症研究会 名誉会長 後藤文男
(2017年8月現在)